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NPO法人 女川ネイチャーガイド協会

青砥 祐信 /宮城県牡鹿郡女川町
【ブログ】 http://blog.goo.ne.jp/snfkin1984

青砥 祐信

事業概要

女川に生息する100 種類もの絶滅危惧種に指定されている山野草が生息する山々の保全・管理、
それらの山野草を楽しみながら山歩きを楽しむ観光ガイド事業

 

事業を始めたきっかけ

女川町は、暖流の北限と寒流の南限がぶつかる場所にあり、沖は世界の3大漁場ともいわれ、有名な沖でした。この海流がぶつかることにより、女川の山林では西日本でしか見られない絶滅危惧種の山野草も北日本でしか見られない絶滅危惧種の山野草もどちらも生息している珍しい町でした。絶滅危惧種だけで数は100種類近くになります。
震災前は、地元の山林を愛する方々が静かの楽しんでおりました。


しかし、この度の震災で町の8割を津波により失い、森の木も次々になぎ倒され、この絶滅危惧種が外から丸見えになってしまいました。山野草の噂は一気に広まり、東京の業者がトラックでやってきて、生息している山野草を発見すると、その一角全ての山野草を持って行くという状態になりました(販売額が1草5万円もするものも有ります)。
自分たちも勝手な持ち出しを止めましたが、条例もなく、何者でもない自分たちでは東京の業者に「どけろ」と言われ、止められない状態でした。そこで町へ条例を設けていただくようにご相談をし、動いていただいております。これに合わせ、自分たちはこの貴重な資源を自分たちが森とともに保全しながら、観光として「見て」楽しんでもらう事業を立上げ、森野を守り、不法な持ち出しを防いでいこうと考えました。

プロフィール

石巻の製紙会社を退職後、海・山・渓流に囲まれた女川町で老後を・・と移り住み、特に山々の植物たち、渓流の魚たちと身近に触れ合いながら10余年が過ぎました。
今は、この自然の豊かさを多くの人に知って、楽しんで、そして守り続けて欲しいと願っている自分です。 

【ひとことコメント】
昨年の震災で大きな被害を受けのは、全て人間の造った物でした。それに比べ山林・渓流は若干の被害を受けたものの、ほとんどは無傷だったことに自然の逞しさを身にしみて感じました。しかし今、心ない人間のためにこの豊かさが損なわれつつあります。、どうにかこれをくい止め、守り続けてゆきたいと思っています。
そして、やがては「全ての人々が謙虚さをもって自然と関わっている。」その姿が見られ日が、早く来るようにと祈りながら活動を展開してゆきたいとも思っています。